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2026/01/01

【武田信玄に学ぶ④山:動かしたくないこと】

どうしていいのか、わからない。

どうしていいのか、わからない。

正月なんてこなければいいのに…古都金沢──倒産させた会社の本社は金沢の中心にあった。1月1日は早朝から神事をし、終われば挨拶回りが始まる。

元旦から始まる挨拶回りがすごく苦手だった。お祝いのお酒を携え、トボトボと雪の細道を歩いていく気の重さ。

手をついて行う年賀の挨拶。なんて言えばいいのか誰も教えてはくれない…まったく「おめでたい」気持ちになんてなれない。

地域の有力者宅にお伺いし、年賀のお酒を秘書の誰かにお渡しすると、立派な客間に案内してもらえる。

この日、そこには地元の有力政治家や文化人、経済人が数百人以上集結する。酒と肴が振るまわれ、芸者さんが踊る雅な世界。

どうしていいかわからない。
正座した足は痺れ、恐れで口が上手に回らない…。
これが数時間続く。

古都金沢で、徹底的に「地縁」のもつ力の凄さを学んだ。
無言で、お互いに裏切れない「人の和」が結ばれていく…

▪️ 信玄の教えにこう言うものがある。
「人の和は力。金は人を動かすに足らず。」

(信頼しあうことが人を動かす力になる。
決してお金だけで人は動かないよ)

──私が金沢で経験したものは、得難いものだ。
でも、ハラスメントが経営課題になるような時代に、
ずっと続けていくことは難しい文化だと思う。

──「人の和」こそが人を強くし、生きる力を与えてくれる。
それは、どれだけ時代が変わっても、動かしようのないこと。

1月1日、あなたは自分に何を約束しましたか?

一筆啓上いたします。
「今年も『人の和』を紡(つむ)いでいきます」

 
【武田信玄に学ぶシリーズ】
▪️(1)風:すみません、支払いを待ってください
▪️(2)林:ペチャクチャ言わないこと、林の如く
▪️(3)火:こんなに炎上するんだ…
▪️(4)山:動かしたくないこと
▪️(5)陰:もう、人前になんか出たくない
▪️(6)雷:なりふり構わず立ち上がれ

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野口 高志
15歳で実家が倒産。20歳で竹箒を投げられた現場監督。
27歳で起業、46歳で倒産・破産。48歳で仲間とガレージ再出発。
55歳の今、建設テックCEOと創業120年の老舗建設CDOの二刀流で再挑戦中。

【現在の役割】
▪️建設テックベンチャー「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6,000万円 / 創業10年)

▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名 / 資本金3億円 / 創業120年の老舗)

高い自己資本比率(ダックビル65%・建装工業60%)を背景に、
「大企業とベンチャー」「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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