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2026/05/14

【嫌な音】

言いようのない怒りに震えた。

言いようのない怒りに震えた。

──父の車が帰ってきた音がする。
「布団に入って、寝たふりをしなさい」
母の焦った口調で、心臓の鼓動が早くなる。

家の中に、怒声と大きな音が響く。
子どもの私は、何もできなかった。

──泣くことすらできなかった。
泣けば、もっと大きな怒りを呼んでしまう気がしたから。

──強くなりたい。
母を、この不条理から守れる人間になりたい。
そう思った記憶が、今もどこかに残っている。

東日本大震災、発災5日後の仙台。
家の基礎しか残っていない住宅地を見たとき、
心の中に、あの頃の嫌な音が鳴り響いた。

──負けるものか。

被災地支援を始めた理由の奥には、
あの嫌な音があったのだと思う。

一筆啓上いたします。
「嫌な音を、守る力に変える。」

【人生の音 シリーズ】 シリーズ2はこちらから。
▪️誇らしかった、実家が振る舞う師走の餅つき。餅を叩く音が、【希望の音】として再起を支えてくれた。
▪️今も残る幼少期の記憶。不条理に立ち向かう心の裏に響く【嫌な音】。
▪️今の土台にもなった小学5年生の時の出会い。ポケットコンピュータが鳴らした【ウキウキする音】。
▪️デバイスが鳴らす【時代が変わる音】。消音化していくからこそ、逆に音がある生活が愛おしい。
▪️会社の考え方が垣間見える【台風の音】。良い判断は、気遣いで決まる。

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野口 高志 (のぐち たかし)

【信用は、積み直せる。】

建設テックベンチャー「ダックビル」CEO × 創業120年・大規模修繕工事大手「建装工業」CDO。

15歳で実家の建設会社が倒産。46歳で自らの会社も倒産・破産。
48歳、仲間とガレージから再出発。
いまは建設DXとAIで、ベンチャーと大企業、両方の現場に立っています。

このブログ『一筆啓上』では、失敗と再起、組織づくりを通して
『信用を積み直す技術』を綴っています。


▶ 詳しいプロフィール(経歴・特許・受賞歴): duckbuild.jp/noguchi/

▶ LinkedIn(週3回発信中): linkedin.com/in/duckbuild

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