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2025/07/17

「ジョブズから教わる挑戦の意味(4):成功という名の罠」

コロッケの味を噛み締めるジョブズのイメージです。

コロッケの味を噛み締めるジョブズのイメージです。

▪️ 私を壊した成功の日々

若いとき私は自分が「成功した」と勘違いしていました。屋根が開く車に乗り、六本木の高級レストランへ出かけ、誰もが羨むような食事をしていました。しかし、そんな華やかな生活なのになぜか料理の味はほとんど感じませんでした。

理由は単純でした。私の頭は自分の自尊心を満たすことでいっぱいで、目の前の料理の味も、一緒にいる人の表情さえも、ろくに見えていなかったからです。私は自分の「成功」とか「お金」にしか目が向かず、大切なものを見失っていたのです。

▪️ 失敗が教えてくれた本当の豊かさ

倒産後、私の生活は一変しました。屋根の開く車は18,000円の自転車へ、六本木のディナーはコンビニのコロッケへと変わりました。

しかし、不思議なことにそのコンビニのコロッケは人生で一番美味しく感じられたのです。小さなアパートでコロッケを食べながら隣の部屋から聞こえてくるゲーム音に「またゲームオーバーかよ」と苦笑いし、30年ぶりに自転車で公園をかけ抜ける爽快感を味わいました。

私は失敗したことで初めて気づきました。「幸せ」と「成功・お金」はまったく別物なのだ、と。

▪️ ジョブズが警告した「成功の罠」

反省を繰り返し、再起を志していく途中で、スティーブ・ジョブズの言葉がなんども胸に刺さりました。

何か一つがうまくいったら、すぐ次にするべきことを見つけろ」…成功に安住した瞬間、人は成長を止める。満足することは停滞の始まりです。

イノベーションを起こした者だけが、フォロワーからリーダーになれる」…お金や地位はあくまで結果。社会に価値を生み出す挑戦を続けることこそが本質だと、ジョブズは教えています。

愛情に溢れた思い出だけが、本物の豊かさで、力を与えてくれる」…物欲や名誉欲だけでは心は満たされない。本当に大切な財産は、人とのつながりや思い出の中にあるのです。

▪️ 今、成功しているあなたへ

今、あなたが成功のなかにいるのなら、注意してください。

その成功やお金に酔っていませんか?
次の挑戦を忘れていませんか?
大切な人との時間を犠牲にしていませんか?

成功やお金は麻薬のようなもので、気づかないうちにあなたの本質を蝕んでしまいます。

一筆啓上いたします。
「成功やお金は、次の挑戦への入場券に過ぎない」

ジョブズから教わる挑戦の意味シリーズ
▪️(0)はじめに
▪️(1)これから挑戦するあなたへ
▪️(2)挑戦しはじめたあなたに
▪️(3)挑戦が失敗したあなたに
▪️(4)成功という名の罠
▪️(5)挑戦の成果を失いたくない人へ

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野口 高志
15歳で実家が倒産。20歳で竹箒を投げられた現場監督。
27歳で起業、46歳で倒産・破産。48歳で仲間とガレージ再出発。
55歳の今、建設テックCEOと創業120年の老舗建設CDOの二刀流で再挑戦中。

建設業が"未来につながる産業"であり続けるために。この挑戦が、今の現場に悩む人や、
かつての私のように迷いの中にいる誰かの一助になれたなら
——育んでくれた建設業界と、家族への恩返しです。

【現在の役割】
▪️建設テックベンチャー「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6,000万円 / 創業10年)

▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名 / 資本金3億円 / 創業120年の老舗)

高い自己資本比率(ダックビル65%・建装工業60%)を背景に、
「大企業とベンチャー」「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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