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2025/01/23

「建設テック(2:設計) BIM、MR、スマートマテリアル」

(写真はダックくんがMRで仕事をしている様子です)

(写真はダックくんがMRで仕事をしている様子です)

得する建設業資格と劇的に変わった設計現場の話

建設業界で資格は超お得!

世の中に得する資格ってなかなかありませんが、建設業の国家資格は本当にお得です。「資格なしでは仕事ができない」「開業できない」など、法律で資格の効力がしっかり決まっているため、資格保有者は非常に優遇されます。

ただ、建設業の資格は実務経験が必要なので取得するのは面倒です。でも、その分持っている人が圧倒的に有利になるんですよね。ちなみに私は「電気通信管理技術者」や「2級土木施工管理技士」などの資格を持っています。

正直、先輩に勧められた資格の勉強は嫌でした。「こんなの勉強しても現場で使わないし…」と思っていましたが、まさかこれほど人生を助けてくれるとは夢にも思いませんでした。

起業を目指すなら絶対に資格は必要

建設業界での起業を考えている人は、ぜひ資格を取得しておきましょう。設計分野で起業する場合、建築士や施工管理技士などの資格が必須です。

激変する設計の仕事風景

私が若かった頃、設計図面は定規と鉛筆で描いていました。今の若い人がやったら「だっるぅ」と不満を漏らすことでしょう。次第に図面作成はCADに移行し、さらに3D CAD(立体図面)へと進化しました。

最近では3D図面に素材(マテリアル)や工程、コスト情報も統合されたシステム、BIM(建築版)やCIM(土木版)が主流になりつつあります。

最新技術「MR」とスマートマテリアルの登場

さらに進化した技術が登場しています。それが「MR(Mixed Reality=複合現実)」です。Apple Vision Proを使えば、現実空間にBIMやCIMデータがリアルタイムで表示されます。これを使えば、新入社員でもプロのように振る舞えますよ。

もはや設計の仕事はCG制作と同じで、ライバルはPixerと言っても過言ではありません。さらに、形状記憶や光応答材料などのスマートマテリアルという、まるでSF映画のような素材も登場しています。設計者は時々、化学者にもなる必要が出てきました。もはや「普通の建築設計」ではありません。

一筆啓上いたします。

「逆にチャンスか。ブルーオーシャンで泳げるもんね」

次回もお楽しみに!

 

シリーズアーカイブはこちら。

(0:はじめに) 生き残りをかけた建設テックって何よ
(1:調査) ドローン、AI劣化診断(修繕工事)
(2:設計) BIM、MR(デジタルツイン)、スマートマテリアル
(3:施工) ロボティクス(RX)、デジタイズ、遠隔臨場、モジュール施工
(4:管理) IoTセンシング、サブスク、D2C、AI-RDB

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野口 高志
【建設テックの二刀流|現場と経営、伝統と未来をつなぐ挑戦者】
倒産 → 再起 → M&Aを経て、現在は建設テック企業のCEOと修繕大手のCDOを兼務。
革新力あるベンチャーと、実行力ある120年老舗企業の“二刀流”で、建設業界の変革に挑んでいます。

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