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2025/06/12

「角栄に学ぶ(5)50代:「人生おりかえし、認められる人になる」

イラストbyGPT:困っている若者に知恵を与える田中角栄

イラストbyGPT:困っている若者に知恵を与える田中角栄

若い頃に抱いた「認められたい」という欲求

若い頃はとにかく「成功したい」と思っていました。でも振り返ると、正確には「成功したい」ではなく「認められたい」という気持ちだったのかもしれません。

20代はお金が欲しかった。30代は有名になりたかった。40代は失敗するのが怖かった。必死になって認められようと頑張りましたが、結果は大失敗。26歳の時に起業した会社は43歳のときに倒産しました。

皮肉にも倒産速報が新聞に大きく載り、「有名」にはなったのかもしれません…(泣)。50歳を超えたいまでも「認められたい」という気持ちは消えませんが、以前と違って意識しなくなりました。その理由は、「どうすれば人に認めてもらえるか」がわかったからです。

角栄さんの言葉を読み返すと、そのヒントがありました。今回は田中角栄の名言をもとに、「認められる人になる」方法を学びます。

”困ったらいつでもこいよ”恩返しに見返りはいらない

若い頃は、自分が困った時だけ人を頼ります。そして、ろくにお礼もしないから、嫌われることもありました。50代になったら、若い時の自分を助けるように、次の世代に恩返しをしましょう。恩返しに見返りを求める必要はありません。

”苦境、悲しみの中にいる人の力になるべき”誰かのためは自分のため

人の苦境や悲しみを共有し、一緒に悩み、困難に立ち向かう。そうすることで、その人を助けるだけではなく、過去の自分の後悔や罪悪感からも解放されます。

”みんな失敗する。できそこないを、そのままを愛せるかどうかなんだ”

誰でも失敗します。「できそこない」をありのままに愛せるかどうかが重要です。他人の至らなさを許せるようになった時、自分自身の至らなさも許され、やっと本当に人に認められるようになります。当たり前のようですが、このことに気づくには時間がかかります。

私自身も、上から目線を捨て、立場を超えて相手を認めるように努めたら、とても気持ちが楽になりました。

最近、認めた人はいますか?

一筆啓上いたします。
「だれかのために動けば、認めてもらえる。」

田中角栄名言シリーズ
(はじめに)「いい大人」になるための言葉たち
(1) 学生・若手社会人時代:「動ける人の条件」
(2)20代:「伝わる人の話し方」
(3)30代:「成果を出す人の習慣」
(4)40代:「しなやかな人の思考術」
(5)50代:「人生おりかえし、認められる人になる」

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野口 高志
【建設テックの二刀流|現場と経営、伝統と未来をつなぐ挑戦者】
倒産 → 再起 → M&Aを経て、現在は建設テック企業のCEOと修繕大手のCDOを兼務。
革新力あるベンチャーと、実行力ある120年老舗企業の“二刀流”で、建設業界の変革に挑んでいます。

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