BlogCEOブログ書いてます
2025/02/06

(4:管理) IoTセンシング、サブスク、D2C、AI-RDB

(写真はダックくんが電波=RFを用いて素材の厚みを計測しているところです)

(写真はダックくんが電波=RFを用いて素材の厚みを計測しているところです)

大学出てない私が大学で教えてた話

実は、私には若い頃から大学を出ていないっていう大きなコンプレックスがありました。なのに、国立の金沢大学で偉そうに講師してましたからね…。自分でも「お前が言うなよ!」って突っ込みたくなります。若い時は両親と離れて親戚を転々としていて、学校に行くお金もなかったから専門学校を借金して卒業するのがやっとでした。

社会に出ると学歴がなくてバカにされたりイジメられたり…。借金が多すぎて辞める勇気もなかったので、めちゃくちゃ悔しくて泣きながら漢字の書取り帳や本を読んで勉強しました。「もっと早く気づけよ!」って自分に言いたい(笑)。

逆境が教えてくれた「道路工事のIoT」

当時は良い大学に入って大手企業に就職するのが安泰だった時代です。でも私は全くの逆で、学校にもろくに行かずに、ようやく道路工事の現場監督になりました。でも実はこれがラッキーでした。

道路の修復では、轍(わだち)の凹凸をセンサーで測って補修に必要なアスファルトの量を出すんですが、これを間違えるとめちゃくちゃ高いアスファルトを大量に無駄にしてしまいます。地面の硬さや地層の厚さを測るのも全部センサー(IoT)頼みなんですよね。

IoT(Internet of Things)って、センサーが集めたデータをネット経由で使う技術のことです。これがあるのとないのとでは、作業の精度や効率が全然違います。(ダックビルのIoT特許もぜひ見てください!)

IoTが変える建設業界の未来

環境問題や人口減少が深刻なこれからの時代、建物やインフラを長期間安全に使うにはIoTを使った「管理」が不可欠です。継続的に料金を支払いながら使うサービスのことを「サブスク」と呼びますが、建設業界でもこれが進んでいます。

IoT以外にも、ネット経由でマンション住民の意見を直接取り入れる「D2C」や、過去データをAIで分析して新人をベテラン並みにサポートする「AI-RDB」など、新しい取り組みがどんどん生まれています。

もちろん全て成功するわけじゃないけど、人生も建設現場のDX化も、「諦めずにチャレンジし続ける」こと自体が価値なんじゃないかなと思います。

一筆啓上いたします。

「諦めず、継続して、変えていこう」

次回もお楽しみに!

 

<シリーズアーカイブはこちらから!>
(0:はじめに) 生き残りをかけた建設テックって何よ
(1:調査) ドローン、AI劣化診断(修繕工事)
(2:設計) BIM、MR(デジタルツイン)、スマートマテリアル
(3:施工) ロボティクス(RX)、デジタイズ、遠隔臨場、モジュール施工
(4:管理) IoTセンシング、サブスク、D2C、AI-RDB

記事へのフィードバックは

LinkedInでお聞かせください

Archive

【坂本龍一名言5:何を残して、死ねるのかな】

魅せる倉庫はダックビルの自慢です

【坂本龍一名言4:キャリアは失敗から生まれる】

植物の声を聴ける会社は、人の声も聴ける会社になる

【坂本龍一名言3:”守り”が創造の邪魔をする】

Monthly archive

この記事をシェアする

野口 高志
【建設テックの二刀流|現場と経営、伝統と未来をつなぐ挑戦者】
倒産 → 再起 → M&Aを経て、現在は建設テック企業のCEOと修繕大手のCDOを兼務。
革新力あるベンチャーと、実行力ある120年老舗企業の“二刀流”で、建設業界の変革に挑んでいます。

記事一覧に戻る記事一覧に戻る