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2024/12/12

AI時代の人間の仕事術(1)=AIは「虫の知らせ」がわからない。

AIと人間のコスト対決!?

ちょっと本題に入る前に、面白い比較をしてみます。現在、AIの知能は人間の平均的な知能指数(IQ)100をやや超えたくらいだと言われています。

昔は「1石(こく)」がお米の単位で、1年間で1人が食べる量を指しました。「加賀百万石」なら100万人が暮らせる土地、ってことですね。ここで面白い計算をしました。

現代価格で1石(お茶碗2200杯分)の米を買うと約67,500円。これを電気代(カロリー)に換算すると約22,860円。つまり人間が生活するためのコストは月に1,900円〜6,000円程度。

じゃあAIを自分で育てて使うコストってどれくらいか分かります?試しにクラウド上でサーバー1台の見積もりを取ったら、なんと月額326万円でした(笑)。ほぼ同じ能力で650倍も違うって、ちょっと面白くないですか?

人間にしかわからない「虫の知らせ」

AIの得意なことは計算や分析だけど、人間にはそれだけじゃない能力があります。それが「虫の知らせ」。皆さんも経験あるでしょう?大切な人や愛するペット、あるいは大事なものに何かが起きると、なぜか勘が働いて分かっちゃうんですよね。

こういうのって、教育や計算では決して生まれない能力です。おそらく「思いやり」や「愛情」といった感情がベースにある能力なんだと思います。心が微妙な表情や声のトーン、小さなノイズまで拾って、先回りして情報を「創造」しているのかもしれません。

そして、虫の知らせを受けて心配して連絡すると、当たっても外れてもお互いが優しい気持ちになります。こういうことが人生を豊かにするんじゃないかな。

こんな「虫の知らせ」のような感覚こそ、しばらくの間はAIには理解できない「人間らしさ」だと私は考えています。

一筆啓上します。

「虫の知らせを身につけよう」

次回もお楽しみに!

 

 

▪️シリーズ連載はこちら。
AI時代の人間の仕事術(1)=AIは「虫の知らせ」がわからない。
AI時代の人間の仕事術(2)=AIはネットにない情報がわからない。
AI時代の人間の仕事術(3)=AIには痛点がない。
AI時代の人間の仕事術(4)=感情の活用こそがあなたの仕事です。

 

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野口 高志
【 倒産 → 再起 → M&Aを経て、建設業の伝統と未来をつなぐ『挑戦の二刀流』 】
▪️建設テックベンチャー 「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6千万円 / 創業9年目)と、
▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名/ 資本金3億円 / 120年の歴史)を兼務。
高い自己資本比率(ダックビル65%、建装工業60%)による安全な経営を推進。
盤石な財務基盤を背景に「現場と経営」・「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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