急増するマンション修繕ニーズと政府の動き
ダックビルは、マンション大規模修繕工事業界の大手である建装工業グループの企業です。
国土交通省によると、大規模修繕工事が必要になる築40年以上のマンションは、2013年の41万戸から2023年には137万戸に急増しています。さらに20年後の2043年には463万戸と、現在の3.4倍にまで膨れ上がる見込みです。
この急激な需要増加を受け、政府は居住者や管理組合への税制優遇措置を検討し、2025年度の税制改正大綱への明記を目指しているとのこと(共同通信より)。非常に嬉しくありがたい動きですが、それだけで対応しきれるのでしょうか。
税制優遇だけでは追いつかない深刻な人手不足
税制優遇措置が多少あっても、工事費用が高騰を続ける現状では焼け石に水かもしれません。それどころか、もっと深刻なのは「人手不足」です。20年後には、施工する人材がまったく足りなくなる可能性があります。
国土交通省・総務省のデータによると、現在、建設業界では技能工が11万人不足しています(必要人数は255万人)。10年後には不足人数が32万人、20年後にはなんと53万人にまで広がる見通しです。現状でも人手不足なのに、この5倍近い人数が不足するということです。
つまり、市場のニーズが3.4倍になる一方で、人手不足は5倍以上に深刻化するという事態が待っているのです。
RX(ロボット活用)を成功させる鍵は「憧れる職種」の創出
この巨大な需給ギャップを埋める鍵は、DX(デジタルトランスフォーメーション)とRX(ロボットトランスフォーメーション)です。建装工業グループは、DXについては既に進展がありますが、今後大きな課題となるのはRXをいかに具体的に実現していくか、という点です。
私はRX成功のカギは、「憧れる職種」を新しく生み出すことだと考えています。
ロボットオペレーターやモビルスーツ職人といった、私たち「ガンダム世代」が思わずワクワクして転職したくなるような職業を創出できれば、人手不足解消の大きな糸口になるかもしれません。
「君は生き延びることができるか?」なんて、冗談半分に笑いながら働ける未来を作れたら最高ですよね。