▪️ 倒産・破産、路頭に迷う46歳
46歳で会社が倒産しました。「まだ若いからやり直せる」——何度もそう励まされましたが、27歳で起業した私には、46歳は挑戦するには遅すぎる年齢に思えました。
残された選択肢は3つ。
・東京でサラリーマン生活(良い話もいただきました)
・誰も知らない土地で漁業(こちらもお誘いがありました)
・起業に再挑戦(やりたくても完全に自信を失っていました)
▪️ 「雇用していた」のではなく、「支えてもらっていた」
そんなある日、数名の元社員たちが言ってくれました。
「もう一度、ついていきますよ」
「僕ら、貯金も少しはあるから、給料なくてもしばらく大丈夫です」
——倒産・破産した私と、それでも働きたいと言ってくれる人がいる。
その瞬間、気づきました。私は雇用していたつもりでいたけれど、本当は支えてもらっていたのだ、と。
どんなに苦しくても、もう一度挑戦する。
そう心に決めた瞬間でした。
▪️ チャップリンが教えてくれた「人間らしさ」
再挑戦を決意した頃、心の支えになったのがチャップリンの言葉です。
彼もまた、数多くの失敗を経験しながら、人間らしさを失わず歩み続けた人でした。
「必要なのは知識ではなく、思いやりである」
人は知識ではなく、人の優しさについていきます。
「必要なのは、演技をする自分を愛すること」
泣きたい気持ちをこらえ、笑顔で頑張る自分を愛しましょう。
「私は庶民の味方だ。そういう人間なんだ」
人間に上下はない。それを忘れた人についていきたい人はいません。
人生、一度は大きな失敗をしたほうがいい。
何が大切で、自分が守るべき「人間らしさ」が何かが、はっきり見えてくるからです。
私は人間らしさとは「優しさ」だと思っています。
あなたにとっての“人間らしさ”とは?
優しさがある限り、人は何度でも立ち上がれます。
人間らしい人に、誰も石なんて投げてきませんから。
一筆啓上いたします。
「人間らしさを大切にすると、強く生きられる」
チャップリンに学ぶ「ユーモア」の必要性シリーズ
▪️(0)はじめに
▪️(1)「失敗を笑い飛ばせ」
▪️(2)「勇気こそが人生を創造する」
▪️(3)「痛みを笑いに変える」
▪️(4)「人間らしく生きる」
▪️(5)「人生は近くで見れば悲劇だが、遠くで見れば喜劇だ」