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2024/12/19

AI時代の人間の仕事術(2)=AIはネットにない情報がわからない。

(写真はAIと心を通わせているところです)

(写真はAIと心を通わせているところです)

AIが間違える理由とは?

いま主流のAIは「LLM(ネット上の情報で学習したAI)」と呼ばれています。ネットには本当の情報も嘘の情報も混ざっています。だからAIは時々、平気で間違ったことを言います(これをハルシネーションと言います)。

「AIは間違えるからダメだ!」と批判する人もいますが、それって人間も同じじゃない?って思いませんか。入力データが間違っていたら、当然出力も間違います。AIも人間も、入力するデータが正確であれば正確な答えを返します。

AIも人間も「教師」が大切

AIに正しいデータを与えることは非常に重要です。これを「教師データを使った教師あり学習」と呼びます。AIも人間も、良い教師(良いデータ)から学べば優秀になる、という意味では全く同じですね。やっぱり環境が大事なんだなぁ。

人間にあってAIにない能力「言外知」

AIと人間の学習方法には決定的に異なる点があります。それは「言外知」です。言葉にしなくても空気を読んで理解するという、とても難しいことを人間は簡単にやってしまいます。ここはまだAIには真似できない領域です。

例えば、給湯室で「野口さんってどう思う?」と聞かれた場合、AIは「ダックビルのCEOです」と正確に答えてしまいます。でも、これはこの場では完全に間違った答えですよね(笑)。給湯室の会話はネットには載っていませんから。

人間はデータに頼らず、相手の心情を察して適切な答えを出すことができます。科学的に正しくない答えであっても、相手の心に寄り添った回答ができます。この能力があるから人間の知能って素敵だなぁ、と感じます。

一筆啓上いたします。

「正しくないから、世の中は面白いのかもね。」

次回もお楽しみに!

 

▪️シリーズ連載はこちら。
AI時代の人間の仕事術(1)=AIは「虫の知らせ」がわからない。
AI時代の人間の仕事術(2)=AIはネットにない情報がわからない。
AI時代の人間の仕事術(3)=AIには痛点がない。
AI時代の人間の仕事術(4)=感情の活用こそがあなたの仕事です。

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野口 高志
【 倒産 → 再起 → M&Aを経て、建設業の伝統と未来をつなぐ『挑戦の二刀流』 】
▪️建設テックベンチャー 「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6千万円 / 創業9年目)と、
▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名/ 資本金3億円 / 120年の歴史)を兼務。
高い自己資本比率(ダックビル65%、建装工業60%)による安全な経営を推進。
盤石な財務基盤を背景に「現場と経営」・「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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