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2024/10/10

「お金の借り方を忘れるな(その1)」

(写真は夏目漱石と北里柴三郎です)

(写真は夏目漱石と北里柴三郎です)

やるべきことをやる人が、借金できる人

私が経営者になって今年で25年です。26歳で起業準備を始め、27歳で会社を登記しました。当時は社長になった嬉しさと、倒産したらどうしようという恐怖で毎日心が揺れ動いていました。

そんな起業したての私に、ある先輩経営者が40歳くらいの真面目一筋な税理士さんを紹介してくれました。その税理士さんから教わったことで、今もずっと大切にしていることがあります。

「株主総会は1人でもやる」

その教えとは「たとえ株主が1人でも、社員がいなくても、必ず株主総会を開催する」というものです。

起業して1年後、初めて株主総会を開催したときの興奮は今でも忘れられません。決算報告や次年度予算を読み上げる私の前には、税理士さんただ1人。「意義なし!」「拍手で承認を!」という進行を教わりながら、なんだかとても偉くなった気分になりました(笑)。

恥ずかしい気持ちもありましたが、この株主総会が経営者としての私の原点になりました。

誰も見ていないからやらない、が企業を腐らせる

「誰も見ていないからやらない」――実はこれが企業のガバナンスが崩れる第一歩です。たとえ自分1人しかいなくても、決めたルールは必ず守る。税理士の先生が若い私に教えたかったのは、ルールを愚直に守り抜く難しさとその大切さだったのでしょう。

先日、ダックビルの取締役会で会計監査役から「株主総会に提出する決算報告が分かりにくい」と指摘されました。その瞬間、初めての株主総会で必死に報告していた若い自分の姿が頭をよぎり、とても恥ずかしくなりました。

「銀行からその資料でお金を借りれますか?」

監査役のこの冷たい一言に、昔のトラウマがよみがえり、「ひぃ!やめて!」と心の中で叫びました(笑)。

一筆啓上いたします。
「凡事徹底は信用創造のもとである」

シリーズ(1):「やるべきことをやる人がお金を借りられる人」はこちら。
シリーズ(2):「借りたい時に借りれないのが、お金よ」はこちら。
シリーズ(3):「誠実な人がお金を借りられる人」はこちら。
シリーズ(完):「つまらない人間でいいんですってw」はこちら。

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野口 高志
【 倒産 → 再起 → M&Aを経て、建設業の伝統と未来をつなぐ『挑戦の二刀流』 】
▪️建設テックベンチャー 「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6千万円 / 創業9年目)と、
▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名/ 資本金3億円 / 120年の歴史)を兼務。
高い自己資本比率(ダックビル65%、建装工業60%)による安全な経営を推進。
盤石な財務基盤を背景に「現場と経営」・「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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