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2024/10/17

「お金の借り方を忘れるな(その2)」

(写真は樋口一葉と津田梅子です)

(写真は樋口一葉と津田梅子です)

お金は「必要になってから」では借りられない

25年の経営者人生で、心が一番病んだのはやっぱりお金の問題でした。月末のお金が足りないとき、支払い先に「もう少し待ってください」とお願いするのは、本当に心臓をギューッと握りつぶされるような辛さがあります。

でもね、そんな状況になってから銀行に駆け込んでも、お金は絶対に貸してくれません。銀行はお金を返してもらえる前提で貸すわけですから、返済能力が怪しくなった状態で貸すのはコンプライアンス違反になっちゃいます。

借りるべき時は「必要がない時」

だから、お金は借りたい時に借りるのではなく、まだ必要がない時に前もって借りておくべきです。そしてその借りたお金には、用がないのに絶対手をつけちゃダメ。借りたお金は「自分のもの」じゃなくて「預かりもの」と考えるのが正解です。間違っても残高を見て車とか買っちゃダメですよ(笑)。

借りたお金を使わずに返すと「金利分損している」と思うかもしれません。でも私はそうは考えません。金利を払うことで「信用」と「保険」を買っていると思っています。

信用実績と「まさか」のための保険

借金をして返済するたびに、返済実績という「信用」が積み上がります。その実績が増えると、将来的にもっと大きな金額が借りやすくなります。

また、経営をしていると「まさか」が必ず起こります。取引先の倒産、突然の取引停止、事故や行政処分、社会不安(地政学や疫病)など。そんな「まさか」が起きた時に手元に余裕資金があることほど心強いことはありません。これが借金のもう一つの意味「保険」です。

例えば借入金利が2%だとして、1000万円を借りると年間の金利は20万円です。その半分の10万円は「信用」を得るためのコスト、残りの10万円は「まさか」に備える保険料だと思えば安いもの。月額に換算するとたったの16,700円です。

月16,700円であの心臓がギューッとなる辛さから逃れられるなら、私は絶対払います。あの辛さ、本当にトラウマなんですってば…(涙)。

一筆啓上いたします。
「借りたお金は、預かったもの」

次回もお楽しみに!
 

シリーズ(1):「やるべきことをやる人がお金を借りられる人」はこちら。
シリーズ(2):「借りたい時に借りれないのが、お金よ」はこちら。
シリーズ(3):「誠実な人がお金を借りられる人」はこちら。
シリーズ(完):「つまらない人間でいいんですってw」はこちら。

 

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野口 高志 (のぐち たかし)

【信用は、積み直せる。】

建設テックベンチャー「ダックビル」CEO × 創業120年・大規模修繕工事大手「建装工業」CDO。

15歳で実家の建設会社が倒産。46歳で自らの会社も倒産・破産。
48歳、仲間とガレージから再出発。
いまは建設DXとAIで、ベンチャーと大企業、両方の現場に立っています。

このブログ『一筆啓上』では、失敗と再起、組織づくりを通して
『信用を積み直す技術』を綴っています。


▶ 詳しいプロフィール(経歴・特許・受賞歴): duckbuild.jp/noguchi/

▶ LinkedIn(週3回発信中): linkedin.com/in/duckbuild

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