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2025/05/19

職人の技をAIに教えるには?〜建設現場の「師弟関係」と暗黙知〜

(写真はGPT:職人がロボットを教育しているところ?逆?です)

(写真はGPT:職人がロボットを教育しているところ?逆?です)

職人の技術は未来に継承されるのか?

「職人の技って、あと何年持つんだろう?」 そんな疑問が最近よく頭をよぎります。少子高齢化が進む中、建設業界では技術の継承が難しくなっています。いわゆる「背中を見て学ぶ」時代は、もう過去のものとなりつつあります。

AIとヒューマノイドロボットの可能性

しかし、人間が身体と感覚で培ってきた「技」をAIに引き渡すことは、まだ十分には実現していません。そんな中、私が注目しているのが、テスラのヒューマノイドロボット「Optimus」です。

このロボットには、自動運転のように環境を「認識」するだけでなく、視覚(Visual)、言語(Linguistic)、行動(Action)という3つを統合するVLAモデルというAI技術が搭載されようとしています。

つまり「見て」「聞いて」「理解して」「動く」ロボットが登場しようとしているのです。もはやロボットは指示を与える相手ではなく、「学習を促す対象」になりつつあります。

職人がロボットを育てる日

ここで私はふと思います。 「職人がロボットを育てる日」は、もう遠くないのではないか、と。素早く道具を並べる手つき、絶妙な力加減、意図的に手を止めるタイミング。これらはマニュアルには記されない、「身体に宿る知識=暗黙知」です。

これまで親方や師匠が現場で体感を伴って弟子に伝えてきたもの。

それを今後、次世代の職人ではなくヒューマノイドロボットに教える日が来るとしたらどうでしょう?「てやんでぇ!ちゃんとやれ!」と、職人がロボットに声を掛ける光景が当たり前になるかもしれません。

曖昧さをロボットに「染み込ませる」

作業の意味、手順の簡略化、微妙な感覚の違いなど、人間特有の曖昧さをロボットに伝える方法とは何か。我々のような業界が、いち早く取り組むべき課題がそこにあります。

職人とロボットが一緒に成長していく未来は、単なる効率化や自動化の話ではありません。それは「技術と記憶を次世代に継承すること」なのです。その先には、AIがAIを進化させるように、ロボットがロボットを進化させる時代が訪れるかもしれません。

新しいビジネスチャンスを掴む準備を

新たな大きなビジネスチャンスに向けて、あなたは準備ができていますか?

一筆啓上いたします。

「親方がAIロボットになる日が来る」

記事内で紹介されているテスラのヒューマノイド「Optimus」についての詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。

さらに、日本でもAIロボットの協会が立ち上がっており、今後の発展が期待されます。

 

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野口 高志
15歳で実家が倒産。20歳で竹箒を投げられた現場監督。
27歳で起業、46歳で倒産・破産。48歳で仲間とガレージ再出発。
55歳の今、建設テックCEOと創業120年の老舗建設CDOの二刀流で再挑戦中。

【現在の役割】
▪️建設テックベンチャー「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6,000万円 / 創業10年)

▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名 / 資本金3億円 / 創業120年の老舗)

高い自己資本比率(ダックビル65%・建装工業60%)を背景に、
「大企業とベンチャー」「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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