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2024/09/09

「目を疑う風景になった私の郷土」

(写真は能登半島地震の被害を受けた珠洲市の沿岸部です)

(写真は能登半島地震の被害を受けた珠洲市の沿岸部です)

先日、郷土(石川県)の恩師が東京にご出張でお見えになっていた。せっかくだから昼食一緒に食べようよ。ということになりお昼ご飯を一緒にいただいた。私はこの昼食で恩師の話を伺うのが楽しみだった。この恩師、ICTのスペシャリストで情報技術を活用した観光産業の活性化などで有名な方だ。でも残念ながら私はICTの話にはあまり興味がない。(見ていたらごめんなさい)

伺いたかったのは我が郷土の震災復興がどこまで進んだのか、だ。郷土には親戚もいるし、妹が奥能登でも仕事をしているから市民が何を思い、何を語っているのかはある程度は理解していた。でも政策立案の視点をもつ方の話を聞ける機会はとても貴重でありがたい。

単刀直入に伺ってみた「私:復興の様子はどうですか」「恩師:ひどいもんだよ、復興どころか復旧も進まない状態だよ」…えっ、地震起きたの1月1日です。…すでに8ヶ月以上の月日が経ってます。

頭を揺さぶられる話を伺った帰り道、陽子さんという名前の妹に電話した。

私:陽子さん、陽子さん。今週末に奥能登に行きたいよ。金沢から車で案内してほしいよ。
  軽じゃなくデリカが希望だよ。

妹:兄よ、私も忙しいしまるまる1日かかるよ

私:んじゃ一泊するから私は構わないよ。夜は叔母と食事するから金沢に戻りたいよ

妹:ひぃ、片道3時間はかかるよ…

ということで週末、新幹線に飛び乗って新車デリカの助手席で奥能登を視察してまわりました。

写真は奥能登珠洲市の海岸沿いの風景です。白い部分は海面下にあった部分で隆起して海面上に現れてきた部分です。自然の力は時として不条理で強烈な暴力として人々を襲います。海の反対側には漁村があったのですが、多くの家が倒壊したままになっています。目を疑う風景がずっと続いていました。

私にもできることが何かあるはずだ。巨大な暴力の傷跡を実直に片付けしている若い人たちをみて、沸々と自分の中に熱い血潮が込み上げてくるのを感じる。かといってダックビルが炊き出しやボランティアをしても仕方がない。補助金頼りではなくビジネスベースで運用され継続可能な取り組み。奥能登に若い人たちが働けるビジネスのエンジンを作らないといけない。何か創れないかな…。

やろう!ビジネスの基本は「課題解決」だ。我が郷土のこんな大きな課題に取り組まなくて何がビジネスマンだ。とりあえず次は来週末にそっち行くよ、妹よ。

一筆啓上いたします。
「不条理な暴力に力を合わせ立ち向かう日本・私でありたい」

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野口 高志
【 倒産 → 再起 → M&Aを経て、建設業の伝統と未来をつなぐ『挑戦の二刀流』 】
▪️建設テックベンチャー 「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6千万円 / 創業9年目)と、
▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名/ 資本金3億円 / 120年の歴史)を兼務。
高い自己資本比率(ダックビル65%、建装工業60%)による安全な経営を推進。
盤石な財務基盤を背景に「現場と経営」・「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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