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2024/01/14

CEO朝礼挨拶「世界的な転売ヤーになろう」

※ダックビルでは個々人の机の上にも植物が置いてあります。癒されるから。

いよいよ始まってしまった。米国によるイエメン空爆とイランによる石油タンカーの拿捕。戦争は資源の奪い合いから始まるのは歴史が教える事実だ。宗教や主義は戦争の言い訳でしかない。エネルギーと食糧の確保が人の生存を決めるのだから奪い合いは起きちゃうんだろうけれど、本当に戦争は勘弁して欲しい。第3次世界大戦なんてSFの世界の話かと思っていたら、可能性あるのかもなぁ。

スエズ運河とマンデブ海峡、どちらも石油を運ぶための交通要所だが、中東地政学の悪化でここが使えなくなりつつある。日本は石油の95%以上を中東に頼っているため、2つの要所が通れなくなるととても困ることになる。ロシアとは戦争中だから石油売ってもらえないし。中国とも仲悪くなってきたから石炭の確保も怪しいし。シェールガスは値段高いし…

石油だけじゃない、穀物生産量で世界屈指のウクライナは戦争が長引いているし世界中で異常気象が続いているから2024年は食糧不足も心配しておかないといけない。資源・電力も食事も”消費者価格が上がった”ですんでいるうちはいいけれど、お金出しても手に入らなくなったらシャレにならないよね。

これって日本だけじゃなくて、世界中で同様のピンチが同時に訪れるんだと思います。グローバリゼーションが進んだ現代では資源の奪い合いは世界中で同時に起きるから。商社の人はキツイだろうなぁ、大量に買い付けしないと商売にならないんだけれど、大量に資源を売ってくれる仕入れ先が段々となくなってくるんだから。

例えば、日本で不作が起きて米が例年の10分の1しか取れなかったとします。そうなるとおそらくスーパーには米が並ばなくなります。農協もお手上げです、だって農家さんが出荷してくれないから。こうなると農家の親戚とか仲良くしている人が有利です。自家消費分を直接売ってもらえるかもしれないから。

大量生産、大量消費を支えるグローバリゼーション物流(サプライチェーンマネジメント=B2B2C)は便利で安価に贅沢ができる社会を生み出しましたが、世界大戦が発生した時には一気にその仕組みが弱点となります。資源を持たない国の生活者は急速に資源・物資不足に陥るわけです。

では、資源や物資を持たない国、日本にすんでいる我々はどうすればいいのでしょうか。答えは簡単で、直接生産者になるか生産者と仲良くなるか、です。(私はこれをP2P=Producer(生産者)2People(個人)と名づけました)世界大戦になれば商流は混乱しますが、そんな時に生き残るためのスキルはP2Pのスキルでそれは転売ヤーのスキルに似ているんじゃないかな、って思います。

どこかにある数少ない在庫をめざとく発見し、仲良くなって確保する。資源に余剰が出たらネットで欲しい人にシェアしてあげる。資源不足が起きると小口じゃないと資源が確保できません。だから大規模小売店とか商社は不利になり、代わりにインターネットで生産者と直接つながっている「個人」が有利になるわけです。

世界中にある小ロッドの資源や物資(特に食物)を見つけて教えてくれるクローラー作れないかな。できればついでに発注方法まで提案してくれるやつ。「トン単位を年」で契約するビジネスが没落するとすれば、「グラム単位を分」で契約するビジネスが勃興するはずです。調達規模の大きさが購買力だった時代から、個人的なコミュニケーション能力が購買力になる時代が来ると思う。

私たちダックビルは、こんなふうに時代を先読みして人に感謝される仕事を創り出していく集団です。「人々が求めるようになるが、まだ世にないもの」を発明して商品化する。そういう仕事には未来予測力、仮説・検証力が必要ですが、それこそが私たちが追い求め大切にしているスキルです。急ごう、日本に暗雲が近づいているぞ。頑張れダックビル!

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野口 高志
【 倒産 → 再起 → M&Aを経て、建設業の伝統と未来をつなぐ『挑戦の二刀流』 】
▪️建設テックベンチャー 「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6千万円 / 創業9年目)と、
▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名/ 資本金3億円 / 120年の歴史)を兼務。
高い自己資本比率(ダックビル65%、建装工業60%)による安全な経営を推進。
盤石な財務基盤を背景に「現場と経営」・「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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