BlogCEOブログ書いてます
2025/05/26

数字に表れない「優秀さ」を見つける〜社員を信じて会社を伸ばす方法〜

(写真は日野さんが可愛がっている2年前にうちに来た胡蝶蘭です)

(写真は日野さんが可愛がっている2年前にうちに来た胡蝶蘭です)

ダックビルで経営をしていると、ありがたいことに日々感謝する機会に恵まれます。営業成績の伸び、工期の前倒し、サービス利用者数の増加など、定量的な成果は日々報告されます。もちろん、時には逆の場合もありますけれど(笑)。

数字に表れない「ありがたさ」

しかし、本当に大切なのは数字では計れない「ありがたさ」ではないでしょうか。

ゴールデンウィーク中、社内のDiscordにふと通知音が鳴りました。「休暇中になんだろう?」と覗いてみると、1枚の写真が投稿されていました。たくさんの小さな観葉植物とともに、「お花に水をあげました」という一言。

投稿主は日野さん。若くて経験も浅く、専門知識はまだまだこれからの彼女。仕事の成果を数値で示すのはまだ難しく、これまで彼女に「感謝を伝える機会」はほとんどありませんでした。しかし私は彼女をとても「優秀」な人だと感じています。

「優しい」に「秀でている」と書いて、“優秀”。なんだから間違いありません。

優しさを見つけた瞬間

実はゴールデンウィーク前、彼女が新入社員の徳人くんと一緒に、大きな植物を会議室から事務所へ運んでいる姿を見かけました。「どうしたの?」と尋ねると、「連休中、会議室のエアコンが止まるので、植物がかわいそうで…」という答えでした。そのやさしさに、私はとても温かい気持ちになりました。

「閻魔大王にまで届くといいね」と小声で笑って伝えましたが、残念ながら無視されました(笑)。

優しい社員への感謝の言葉

連休明けの朝礼で、私はこのエピソードをみんなに共有しました。「日野さん、徳人さん。あなたたちの優しい心が、この会社の雰囲気を、凛として温かいものにしてくれています。本当にありがとう。あなたたちのような人と働けることを誇りに思います。」

優しさがもたらす本当の強さ

世の中は今、効率的で利益を上げる方法にあふれています。YouTubeやSNSでも、そういった情報が注目されがちです。でも、一度考えてみてください。優しさを欠いた優秀さ、笑顔のない利益に、本当に価値があるでしょうか?息が詰まりませんか?

私は、日野さんや徳人さんのような「優しい人」と一緒に働きたい。そして、その優しさを「強さ」に変えることのできる会社を作りたいと考えています。

確かに、利益を出すことは大切です。でも、それ以上に「どのように利益を出すか」を重視しなければなりません。私は信じています。優しさを見逃さず、大切に育てられる会社は、やがてきっと「本当に儲かる会社」になると。

あなたは、どのようにして利益を出していますか?

一筆啓上いたします。

「優しい人たちが、優れた会社をつくる」

▶ 関連記事
経営者歴25年以上の経験から語る。採用するなら評価のいい人?評判のいい人?
明るく健康的な事務所からは優しさが感じられる。「体を壊す事務所」になっていませんか?

記事へのフィードバックは

LinkedInでお聞かせください

Archive

魅せる倉庫はダックビルの自慢です

【坂本龍一名言4:キャリアは失敗から生まれる】

植物の声を聴ける会社は、人の声も聴ける会社になる

【坂本龍一名言3:”守り”が創造の邪魔をする】

良い会社かどうかは、クレーム電話でわかります。

Monthly archive

この記事をシェアする

野口 高志
【建設テックの二刀流|現場と経営、伝統と未来をつなぐ挑戦者】
倒産 → 再起 → M&Aを経て、現在は建設テック企業のCEOと修繕大手のCDOを兼務。
革新力あるベンチャーと、実行力ある120年老舗企業の“二刀流”で、建設業界の変革に挑んでいます。

記事一覧に戻る記事一覧に戻る