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2025/05/05

スマホを忘れる幸福——職人とラジコンに教わった“夢中力”

(写真:KYOSHO CUPのコースを疾走する1/10スケールGTカー。スマホを置き、鼓動をマシンに預ける瞬間──“夢中力”ここに極まれり)

(写真:KYOSHO CUPのコースを疾走する1/10スケールGTカー。スマホを置き、鼓動をマシンに預ける瞬間──“夢中力”ここに極まれり)

名古屋へコトコト──“全国トップクラス” と噂の シートレール削り職人を訪ねた。何をする人かって?「車の着座位置を下げるためだけにシートレールを1mm単位で削る」専門職だ20年以上その道一筋だという。渋すぎて笑うしかない。

帰り道、KYOSHO CUP@静岡県(ラジコンカー全国大会)へ寄り道。ピットではオジサン達がインカムを付け、唾を飛ばしながらキャブ調整。手に汗握る──けど走るのは 30 cm のマシンだ。

【真剣なおじさんを見て気づいたこと】

グラインダーの火花、ニトロの甲高いノート、漂うオイルの匂い。 誰ひとりスマホを触っていない。

「火花が当たるから」でも「音で何も聞こえないから」でもない。目の前の“リアル”に完全没入しているからだ。──その光景にハッとした。私には起きている間、自分の横にスマホがない時間なんてあったっけな?

【豊かさって、こういうことなのかもしれない】

「スマホがどこにあるか忘れる時間」 を持てる人は、本当に豊かな人だ。作業をやり遂げたあと、仲間と交わす笑顔がホントに魅力的。あの体温はネット上では感じたことないなぁ…。

シートレールとラジコン、というニッチな趣味でも、いや、だからこそ純度の高い“夢中”が生まれるんだろうね…。今夜は30分だけ通知OFFにしてみよう。

あなたはスマホを忘れる時間、持っていますか?

一筆啓上いたします。
「スマホを置いて、遊びに行こう!」

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野口 高志
【建設テックの二刀流|現場と経営、伝統と未来をつなぐ挑戦者】
倒産 → 再起 → M&Aを経て、現在は建設テック企業のCEOと修繕大手のCDOを兼務。
革新力あるベンチャーと、実行力ある120年老舗企業の“二刀流”で、建設業界の変革に挑んでいます。

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