嫌な弟、イーロン・マスク
イーロン・マスクは私の1つ年下だ。年齢も近く、体型やチャーミングなところを考えると弟のような存在と感じたいが、もし本当にあんな弟がいたら、常に比較されて落ち込んでしまうだろうから嫌だ。
私は11歳でプログラミングを覚えたが、彼は12歳で自作のゲームソフトを500ドルで売った。この頃からすでに「嫌な弟」ぶりを発揮している。
圧倒的に差をつけられた20代
1995年、私が建設会社で道路工事の現場監督をしていたころ、彼はスタンフォード大学をあっさり辞めて起業した。私がようやく起業したのはそれから2年後の1997年。この時点で、もうすでに追いつけないほど差をつけられている。一緒に並んで歩くのさえ躊躇するほどだ。
さらに開いていく差、2000年代
2002年、イーロンはCEOを務めていたオンライン決済会社「PayPal」を約200億円で売却した。同じころ、私の会社の売り上げはようやく2億円に達した程度だった(しかもその後、倒産してしまう…)。
2008年、私が念願のマツダ・ロードスターをルンルン気分で購入したころ、彼はテスラのCEOとして電気スポーツカー「ロードスター」を2,500台も量産・販売した。たった10年で、絶望的なほどの差がついてしまった(笑)。
時代を変え続けるイーロン・マスクの挑戦
彼はいまや、自動運転、民間宇宙開発、人工知能、さらには脳にチップを埋め込んで脳波でデジタル機器を操作する脳インプラント技術まで成功させた、世界で最も有名な起業家の一人になった。
そんなイーロンが2025年、新たにトランプ政権下で米政府効率化省(日本で言う大臣)の長官になる挑戦を始めるという。
イーロンに学ぶ、夢を諦めない力
イーロンはどれほど笑われても、どれほど苦難があっても、決して夢を諦めなかった。そして彼の事業は次々と成功を収め、世界を驚かせてきた。テスラは電気自動車の世界シェア第1位、スペースXは民間初の有人宇宙飛行を成功させた。現在52歳の彼は、世界で3番目のお金持ちとなっている(Forbes調べ)。
次なるイーロンの挑戦は、かつてないほどの抵抗を受けることだろう。最悪の場合、命すら狙われる可能性もある。それでも私は彼の挑戦を心から応援したい。日本の行政改革にも大きな示唆を与えてくれることを願っている。