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2024/09/02

「生涯で最も、影響を受けた文字」

(写真はダックビルの辞令交付書類に書かれた座右の銘です)

(写真はダックビルの辞令交付書類に書かれた座右の銘です)

米国ライス大学の心理学研究に面白いものがある。「CEOの名前と事業戦略の関連性」という研究だ。この研究によると名前がユニークなCEOは「自分はユニークで創造的な人間だ」と認識している傾向が高いという。

そういえば、名前の関連で昔衝撃を受けた本がある。「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」というタイトルで黒川伊保子さんが書かれた本です。ガメラ、ゴジラ、ギドラ、ガギグゲゴの韻が「強さ」を持っているから怪獣はガギグゲゴで始まる。んじゃカキクケコは?

正解は、カローラ、カムリ、クラウン、そう流線でシュッとした韻なので車に使われているのだ。「さしすせそ」は柔らか感じがするし、「なにぬねの」はもっとほんわかしている。ナメラ、ニジラ、ヌドラって怪獣いたら弱そうだもん。そう言われると、ネーミングと韻って大事だなぁって思うよね、イメージが全然変わりますから。

さて、生涯を通して一番自分の耳に馴染んでくる言葉は自分の名前です。子供の頃から幾度となく自分の名前を書きますし、よく聞きます。「高志!」と呼ぶ父親の声は他界して20年も経つのに今でも忘れられない。

黒川さんの本で衝撃を受けたのは自分の名前を繰り返し聞いているうちに、その人は名前のような性格になっていく。というものだ。高志は高志らしく、陽子は陽子らしくなる。周りを見渡すとなるほど、そうなっている人が多い気がする。

親からいただいた名前がカッコよくてほんと気に入っているし感謝しています。高志ってなかなか考えつかないと思うもん。実際は近所のお坊さんが考えたらしいけれども。名前以外にも成りたい自分を言葉にして、大切にしたいな。30代に入った頃そう考えて「座右の銘」を作った。若い時の自分、ナイスジョブ!これはとても役に立ったぞ!

「和氣致祥」私はそれから社内の通達文章には必ず、自分の署名のほか座右の銘を入れるようにしている。「穏やかな気持ちで人と交わると、良いことにつながる」という意味だ。殺伐とした厳しさがある経営の世界に生きているとこういうことを忘れがちだ。座右の銘を書くたびにハッとして思い出す。

あなたには座右の銘はありますか?
なかったらチャンスです。成りたい自分を言葉にしてみてください。そして自己紹介なんかにどんどん使ってみてください。きっと、もっと、成長できますから。座右の銘は自分で自分につけてあげられる名前なんだと思います。

一筆啓上いたします。
「第二の自分を命名しよう」

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ぜひ座右の銘選びの参考に。現代ビジネスにも通ずる名言から学ぶ「孫子の開発指南書」シリーズ。
「Your Life is Limited.」スティーブ・ジョブズの名言が示す人生の有限性。

 

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野口 高志
【 倒産 → 再起 → M&Aを経て、建設業の伝統と未来をつなぐ『挑戦の二刀流』 】
▪️建設テックベンチャー 「ダックビル」|代表取締役CEO(売上5億円 / 25名 / 資本金6千万円 / 9年の歴史)と、
▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO(売上620億円 / 850名/ 資本金3億円 / 120年の歴史)を兼務。
​どちらの企業も、高い自己資本比率(65%と60%超)による安全な経営を推進。
盤石な財務基盤を背景に、現場と経営、伝統と未来をつなぐ挑戦を続けています。

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