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2024/01/22

CEO朝礼挨拶「SESと受託開発の仕事は無くなるよ」

※写真は自社商品の在庫ストックヤードの様子です。

お取引しているSES企業の方々から有益な情報をいただきました。SESは仕事が減り待機者が増えているそうです。同じことがシステム受託開発にも言えるそうです。システム業界にいま変調の波がきているように感じます。通常不景気の波は経済ピラミッド構造の下位から訪れます。システム業界であれば不景気の波は最初はSESに訪れます。

システム開発は発注者、コンサル、SIer、受託開発企業、系列系SES、独立系SESのピラミッド構造です。不景気の波が訪れると、発注者はシステム開発を中止し経費を削減しようとする。コンサルは仕事がないからSIerの領域まで自分たちで施工し、SIerは受託施工を自分たちで行う。系列系のSESは独立系のSESとの契約を打ち切って自社のSESの仕事確保を優先する。だから、独立系SESが最初に変調を起こすことになります。

いま嘘みたいに日経平均株価が暴騰しています。ひょっとしたら過去最高値を塗り替えるんじゃないか。そんな勢いです。でもそれはけっして良いことばかりではありません。好景気はいつまでも続かない。そして株価が大きく上がるほど落ち込む際の衝撃も大きくなる。この上がり方は異常です次の不況はかなり怖い。

次の不況が訪れて、底を打ち、再び好景気に向けて経済が復調する時。SES業界とシステム受託開発企業は大きなショックに見舞われることになります。不景気の時に企業はダイエットします。社員数を減らして無駄を排除してひたすら不景気を耐えぬくわけです。通常であれば、好景気になりだせばまた社員数を増やしてシステムも外注しだすわけですが、今回は様子が違うことになります。

次の好景気が3年後に始まるとしましょう。そのころにはAGI(人工汎用知能)がかなり使えるようになっているはずです。そして、不景気の間にAGIの使い方を取り込めなかった企業は競争が不利になっているはずです。ホワイトカラーとメタルカラー(知的専門職)職の社員数を減らし、人からAGIに仕事の振り先を変えた企業はコストを下げ大きく生産性を向上させることができるようになっているはずですから。

余った一般企業のホワイトカラー社員は再教育して再配置するか、離職してもらうことになります。再配置先としてAIを使ったIT・DXオペレーターになってもらうのはとても良いアイディアです。システムを外注しなくてすみますから費用も抑えられるしノウハウを社内に蓄積することができる。技術を盗まれる心配もないし、セキュリティの確保も安心です。これに気がついているから、一般企業はいま、すごい勢いで社員にIT・DX・AIの教育を行っています。

離職した人はおそらくブルーワークやエッセンシャルワークに流れるはずです。技能系や作業系の仕事はAGIに取って代えることはできません。ですから価値が上がります。需要と供給の関係でAGIが仕事を奪うホワイトカラー職より給料が高くなることになります。

だから、SESや受託開発を生業とした企業は今後、次の好景気までにかなり辛い立ち位置になります。お客様がAGIを活用して自社でシステムを開発する時代にシステム開発の仕事を受注するのは至難の業ですから。安い給料しか払えないから人も寄り付かなくなるだろうし。私は今年くると思っていますが、遅くても3年以内に不景気は訪れると思います。ということは3年後〜5年後にはSES・システム開発企業にとって苦難の時代が始まります。

我々も他人事ではありません。SES事業は譲渡しましたが5年後には一般企業も面白いソフトウェア開発が自社でできる時代になります。それまでの間にメーカーとしてユニークな製品を作り出して市場のシェアを確保しないといけません。IT・DX・AIはもちろんのこと、IoTセンシングやエッジハードウェアにも長け、電気通信工事まで設計施工できる他社にはマネできない企業を皆で力を合わせて作り出していきましょう。

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野口 高志
【 倒産 → 再起 → M&Aを経て、建設業の伝統と未来をつなぐ『挑戦の二刀流』 】
▪️建設テックベンチャー 「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6千万円 / 創業9年目)と、
▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名/ 資本金3億円 / 120年の歴史)を兼務。
高い自己資本比率(ダックビル65%、建装工業60%)による安全な経営を推進。
盤石な財務基盤を背景に「現場と経営」・「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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