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2025/08/11

本気の人材育成を見て、自分の甘さに気づいた日

弱電アカデミーをご紹介してくださっている宇佐見社長

弱電アカデミーをご紹介してくださっている宇佐見社長

先日、親しくしていただいている友人、セーフティ&ベルの宇佐見社長の会社を訪問しました。
目的は「社員育成」の視察。東京都からも表彰されるほど、職人(電気通信)の育成に熱心な企業です。


4ヶ月の新人研修と2000万円の投資

社内には2名の専任育成担当者(顧客満足と技術指導)が配置され、「弱電アカデミー」と銘打った教育実習施設で、新人教育を徹底。新人の育成期間は なんと4ヶ月間 に及びます。

年間数十人が入社し、ざっくり私が見積もったところ、年間2000万円ぐらいのコストはかかっていると思います
新人1人あたりの育成コストは150万円程度になる計算です。


「技術者がいないなら、育てればいい」

宇佐見社長はこう話してくれました。

「市場は技術者不足で、経験者採用は難しい」
「ならば未経験者を採用し、育てればいい」
「社員は手に職がつき安定し、会社は競争力が上がる」

その言葉に、私は正直ハッとしました。
これまで私は経験者を他社から引き抜くことばかり考えていました。
しかし、それは社員を猜疑心で見るような環境を作り、人が育つ土壌とは真逆です。


本気の姿勢に感じた「凹み」

視察に行く前は「自分も社員思いで育成に熱心な経営者だ」と思っていました。
しかし、目の前で見た本気の育成環境は、自分の想像を遥かに超えていました。

同業でありながら、包み隠さずノウハウや方針を共有してくれる宇佐見社長。
その姿から、社員への深い愛情と、経営者としての自負を強く感じました。
正直、胸が締め付けられるような感覚と、羨ましさ、そして悔しさが入り混じりました。


慌てず、人を育てる企業へ

この仕組みを作り上げるまでに、宇佐見社長は10年以上の時間を費やしたそうです。
時間もコストも惜しまず、人を育てる覚悟と一貫性。
心から尊敬し、私自身もゼロから見直そうと強く思いました。


あなたの会社は、どれくらい育成に投資していますか?

人材は奪い合うものではなく、育てるもの。
その当たり前を本気でやり続ける企業だけが、長く生き残るのだと実感しました。


一筆啓上いたします。
「奪う経営ではなく、育てる経営を志そう」

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野口 高志
15歳で実家が倒産。20歳で竹箒を投げられた現場監督。
27歳で起業、46歳で倒産・破産。48歳で仲間とガレージ再出発。
55歳の今、建設テックCEOと創業120年の老舗建設CDOの二刀流で再挑戦中。

【現在の役割】
▪️建設テックベンチャー「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6,000万円 / 創業10年)

▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名 / 資本金3億円 / 創業120年の老舗)

高い自己資本比率(ダックビル65%・建装工業60%)を背景に、
「大企業とベンチャー」「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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