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2024/07/01

「iPhone15万円、チャンス到来!」

50年分のドル円為替レートをグラフにするとこうなる。今日1ドルはいよいよ160円を超えた。2012年ごろは75円だったわけだから円の価値は10年で半減したということになります。

ということは、ですよ。10年前に8万円で買えたiPhoneは現在16万円を超える。ということになり、20万円だったMacは40万円になります。輸入商品の価格が10年で倍になるって…。どうすんのよ、この輸入に頼らないと生きていけない日本で。

ちなみに以前ドル円が160円を上回った時を調べると、それは1990年までさかのぼることになります。なんと30年以上前まで戻ります。1990年といえば「ちびまるこちゃん」のテレビ放送が始まり、東西ドイツが統一され、いやーな匂いがすることに「バブルが崩壊」した年でもあります。

NTTドコモが生まれたのが1992年だから、1990年といえばまだ携帯電話も普及していない時代です。日本の国力(購買力)はなんと固定電話の時代だった30年以上前にまで戻ってしまったんだなぁってしみじみ感じてしまいます。

まぁでもその反面、円が安くなったので海外から日本への投資も始まりました。国内企業の設備投資熱も上がり始めました。熊本や千歳の半導体工場設立(TSMC=台湾、ラピダス=日本)なんかもとても元気がでるニュースですし、AI時代を見据えてデータセンターの建設なんかも次々と始まっています。

iPhoneを買うのは高くなりましたが、日本の人件費は世界と比較しても安くなりました。電気や社会インフラの整備率は世界トップクラス。稀有な安全性も有している我が国ですから、ここからはチャンスが訪れるのかもしれません。

ピンチはチャンスの揺籠です。
iPhoneの価格上昇が止まらないのであれば、視点を変えて投資すべき時だ、って考えるべきなんだと思います。

一筆啓上いたします。
「海外のものが買えなくなったら、国内投資が加速する合図だ」

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野口 高志
【 倒産 → 再起 → M&Aを経て、建設業の伝統と未来をつなぐ『挑戦の二刀流』 】
▪️建設テックベンチャー 「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6千万円 / 創業9年目)と、
▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名/ 資本金3億円 / 120年の歴史)を兼務。
高い自己資本比率(ダックビル65%、建装工業60%)による安全な経営を推進。
盤石な財務基盤を背景に「現場と経営」・「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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