野口 高志 株式会社ダックビル / CEO
ダックビルCEOです。若かった時に放漫経営で上場目指していた会社を倒産させてしまいました。皆さんのお情けをいただいて、もういちど頑張ってやり直してきました。懺悔の気持ちと感謝の思いを込めて社会課題を今後もコツコツと解決していくなかで社会に少しでも多く貢献していきたいな、と願っています。
写真は5月の弊社事務所庭園「木場公園」です!
便利な時代になった。地球の裏側にいる人とでもリアルタイムで繋がることができる時代だ。自分の好きな場所で仕事ができる。ポケベルが鳴ったら公衆電話走ってた時代ってどんだけ非生産的だったんだよ、というね。こういう時代は自分一人で完遂する仕事であれば、自分が好きな場所で仕事した方が圧倒的に生産性が高いに決まっています。だって気分いいし、通勤とかトイレとか、気を遣わなくて良いことが目白押しだもの。
私もできればテレワークが楽でいいな、って思います。ところが、テレワークってたった1つだけ大きな欠点があります。その欠点の影響が大きいから私はテレワークをすることができません。テレワークがもつ大きな欠点それは…
「会話」ができないこと、です。
そんなことない。今では通信環境も豊かだし、いろんなソフトもスマホもあるから何も困らない。という人は「会話」というものを勘違いしています。通信で行う会話は「電話」です。(テレ=遠隔)+(カンファレンス=会議)は「遠隔会議」です。けっして「会話」や「会議」は通信上ではできません。だって、実際に会って顔色を見ながら話や議論をするのが「会話」とか「会議」だから。
業務連絡と会議だけで話が済むなら、電話とテレカンで十分なんだけれど言葉にならない温度感って、個別に会って話してみないとわからないんですよね。「顔色が悪いな」「つらそうだな」「悩んでそうだな」こういうのは全部、心の中の景色で電話では伝わりきらないしモニターの中では埋没しちゃいます。あれ、みんな顔色いいなぁいいぞ!って思ったら色温度の設定違っているだけだったりして。
陰キャな私は人と会って話をしていても本心がわからない。ましてやPCとかスマホ越しに人の心景色が理解できるはずもない。そして人の心がわからないのにマネジメントなんてできるわけがない。
逆にコミュニケーション能力が高い人ばかりで、フレンドリーな職場だとテレワークで十分なんでしょうね。そういうの憧れるなぁ。ということでダックビルでは少しづつテレワーク社員を増やしています。でも、まずは本音で話し合いができるように公園を歩きながら会話する環境を大切にしています。
一筆啓上いたします。
「会議室を出て、一緒に歩こう。」