野口 高志 株式会社ダックビル / CEO
ダックビルCEOです。若かった時に放漫経営で上場目指していた会社を倒産させてしまいました。皆さんのお情けをいただいて、もういちど頑張ってやり直してきました。懺悔の気持ちと感謝の思いを込めて社会課題を今後もコツコツと解決していくなかで社会に少しでも多く貢献していきたいな、と願っています。
月木は朝礼があるので社長挨拶しないといけません。
だから、朝から気が重いです。
せっかく辛い思いして朝早くに原稿書いたので、ここで2次活用しようと思います!
ーーーここから朝礼での社長与太話ーーー
社会の変化や産業のトレンドは電波行政の流れをみると良くわかります。 世界大戦の時代に大きく戦果を分けたのも電波技術です。 「ニイタカヤマノボレ」、日本が世界大戦の負け戦に突入した狼煙として有名な電報です。
日本がアメリカに籠絡されたのは、ある意味、電波技術活用の競争に負けたとも言えるでしょう。 ちなみに、テレビや、テレフォン、テレポートなどの「テレ」とは遠くの、という意味です。
さて、本日とても大きなニュースが日経新聞に掲載されていました。 いよいよ、レベル4自動運転用に電波帯域が割り当てられることになったとのことです。 CEOの勉強部屋に記事を載せておいたので気になる人はぜひご覧ください。
過去、電報や電波の活用で世の中は大きく変わりました。 レーダー電波技術もそうです、戦争用途でつくられた電波技術はやがて民間移転され巨大産業を育成します。 ラジオ、テレビ、携帯電話、GPS、スイカなどのNFC技術、電波技術活用は産業進展の歴史です。
しかし困ったことに、電波は有限資源です。使える周波数に限りがあります。 したがって、社会的にどうしても必要なサービスに絞って電波周波数は割り当てられます。 電波周波数割り当て行政に失敗は許されません、なぜなら失敗の社会コストが大きすぎるからです。 電波行政の失敗は世界から技術競争で取り残されることを意味します。
イーロンマスクのスペースX(衛星電波を使ったインターネット技術)を見れば、インターネットの未来が見えてくるように、 電波行政を注意深く見ていると先端産業の動向が見えてきます。 今日の記事によれば、レベル4の自動運転用周波数が2026年から割り当て開始になるとのことです。
日米欧中で同一の周波数を使い、6年後にはこの周波数電波を使った車が普及に向け販売されます。 15年後にはこの電波を利用したレベル4の自動運転が一般化される予定となっています。 AIという脳に、電波という目が加わることで初めて自動運転は実現可能な技術となります。
自動運転は人類を運転や、物流から解放します。画期的な社会変革がわずか15年の間に訪れます。 車産業は住宅産業に次いで大きな産業です。その車産業が根本から変わる時、社会は大きく変化します。 自動運転になれば、車を所有し運転するのは本当に好きな人だけになるでしょう。 渋滞や事故は極端に減り、移動にかかるコストは大幅に減ることになります。
そうなれば、マンションにはドローンや自動運転車の離発着ポートが設けられることになることでしょう。 車はルンバみたいに、自分で充電しにいくようになるんだろうと思います。 そんな世界があと15年で訪れます。いま40歳の人であれば私の年齢のまでには時代が変わっている。ということです。 我々も社会の変革に負けないように、お互い常に学び、変化し続けていきたいものです。