BlogCEOブログ書いてます
2025/06/30

施工品質の高さは「匂い」で伝わる—飛行場屋上で気づいたプロの配慮とは?

「写真は建装工業が施工した、国内有数の飛行場屋上です」

「写真は建装工業が施工した、国内有数の飛行場屋上です」

飛行場屋上での気づき

建装工業が施工した国内有数の飛行場の現場で、安全パトロールに参加させていただきました。まだまだ建設業のポイントがわからず、危険箇所の指摘が全くできず恥ずかしい思いをしました。しかしながら、その中でとても大切な学びを得ることができました。

普通に見えるけれど特別な施工

巨大な面積の屋上防水施工。一見すると普通の塗り替え工事ですが、実は非常に特別な材料が使われていました。
佐井所長が誇らしげに教えてくれたのは、「水性フッ素塗料」を使用していることでした。最初はなぜそこまで誇らしげなのか理解できませんでした。フッ素と言えば車のガラスや歯に使われる材料…。「水を弾くから?なぜ?」と疑問が浮かびました。

「匂い」にこだわった理由

詳しく話を聞くと、この水性フッ素塗料は材料費が通常よりかなり高額なものでした。「品質が良い?防水効果が長期間持つ?」と私が尋ねると、所長は嬉しそうに理由を語ってくれました。

「『匂い』ですよ」

屋根の下には食堂があり、大勢の人々が飲食を楽しみます。だからこそ、シンナーの不快な匂いを絶対に嗅がせたくなかったのです。施工範囲が広く、外気を取り入れるダクトも多数あります。そこには活性炭素を詰めて臭いの影響がほぼ感じられなくなるような工夫が施されていました。水性フッ素塗料はわずかに感じる程度の臭いしかしませんが、それでも念には念を入れて臭気対策をしていたのです。

お客様に認められた施工提案

施工費用が大幅に上がるにもかかわらず、建装工業のこの提案をお客様も快く認めてくださいました。「気持ち悪くなる人がいてはならない」。そんな細やかな配慮から生まれた施工でした。こうした心遣いが「安全」な施工を生み出しているのだと実感しました。優しさや安心感が施工品質に繋がることを強く感じました。

現場で丁寧に施工してくださった皆さん、本当にありがとうございます!

あなたの周りにも、こうした見えない配慮がありますか?

一筆啓上いたします。
「安心させたい気持ちが、安全をつくる」

 

▶ 関連記事
数値にならない「優しさ」に「秀でた」優秀さ。優れた会社は「優しい人たち」が作り出す。
お客様に寄り添い、ともに悩み、真剣に考える。お客様は神様ではなく「伴奏(走)者」

記事へのフィードバックは

LinkedInでお聞かせください

Archive

【ブッダ名言⑤ 無常:自分を信じる、諦めてはいけない。】

「ガチのノマドワーカー」

【ブッダ名言④慈悲:慈悲が事業を助ける】

【One for All・All For One の開発部門】

【ブッダ名言③中道:バランスが大切】

Monthly archive

この記事をシェアする

野口 高志
【 倒産 → 再起 → M&Aを経て、建設業の伝統と未来をつなぐ『挑戦の二刀流』 】
▪️建設テックベンチャー 「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6千万円 / 創業9年目)と、
▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名/ 資本金3億円 / 120年の歴史)を兼務。
高い自己資本比率(ダックビル65%、建装工業60%)による安全な経営を推進。
盤石な財務基盤を背景に「現場と経営」・「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

記事一覧に戻る記事一覧に戻る