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2026/05/07

【希望の音】

倒れたら、思い出す風景。

倒れたら、思い出す風景。

昭和55年の金沢。
「よっ!」ペタン。 「はい!」パシン。
実家は土建屋を営んでいた。

師走の餅つきが、自宅前の道路で盛大に行われる。

父親が杵で臼を叩くたびに、歓声があがる。
祖母がお餅をご近所さんや社員さんに配る。

できたての甘いお餅の味を、今でも覚えている。

当時、小学生だった長男の私を、
皆が可愛がってくれた。

──年末の餅つきが誇らしかった。

実家が倒産し、
祖母から、夜逃げすることを聞かされた夜。

お餅の味と、
餅を叩く「音」が頭から離れなかった。

あの音があったから、
私は何度失敗しても立ち上がれた。

人は、失ったものではなく、
覚えている音に助けられることがある。

──餅を振る舞う誇らしさが、私の原点。

一筆啓上いたします。
「倒れたら、希望の音が聞こえる。」

【人生の音 シリーズ】 シリーズ2はこちらから。
▪️誇らしかった、実家が振る舞う師走の餅つき。餅を叩く音が、【希望の音】として再起を支えてくれた。
▪️今も残る幼少期の記憶。不条理に立ち向かう心の裏に響く【嫌な音】。
▪️今の土台にもなった小学5年生の時の出会い。ポケットコンピュータが鳴らした【ウキウキする音】。
▪️デバイスが鳴らす【時代が変わる音】。消音化していくからこそ、逆に音がある生活が愛おしい。
▪️会社の考え方が垣間見える【台風の音】。良い判断は、気遣いで決まる。

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野口 高志 (のぐち たかし)

【信用は、積み直せる。】

建設テックベンチャー「ダックビル」CEO × 創業120年・大規模修繕工事大手「建装工業」CDO。

15歳で実家の建設会社が倒産。46歳で自らの会社も倒産・破産。
48歳、仲間とガレージから再出発。
いまは建設DXとAIで、ベンチャーと大企業、両方の現場に立っています。

このブログ『一筆啓上』では、失敗と再起、組織づくりを通して
『信用を積み直す技術』を綴っています。


▶ 詳しいプロフィール(経歴・特許・受賞歴): duckbuild.jp/noguchi/

▶ LinkedIn(週3回発信中): linkedin.com/in/duckbuild

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