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2024/07/04

「AIの課題は環境問題」

(写真は暑くて歩く人がめっきり減った木場公園です)

(写真は暑くて歩く人がめっきり減った木場公園です)

私は社内の打ち合わせはなるべく公園でするようにしている。CEOと会議室にこもって話しているとストレスが溜まるだろうと思うし。社外の人ですら公園で歩きながら話をすることもある。ちょっとだけスティーブ・ジョブズになった気分になれるからかなり気に入っている。

昨日、打ち合わせに外に出た瞬間だった。「カッ!」と照りつける太陽。気温を調べたら36℃…ジョブズだったら日傘は必須だろう。汗を大量に吸い込むシャツ、もう頭が朦朧として議題はすでにどうでも良くなっている。アイスコーヒーだけにするか、ガリガリくんも食べるか。そんなことしか考えられない。

気になったから帰ってきて夏の最高気温がどれぐらい上がったのか調べてみた。なんと50年前と比べると3大都市は4℃以上も上がっている。(共同通信調べ)これはもう本当に危険なレベルの環境変化だと思う。ぜひAIを活用してエネルギー利用効率性が高い社会を作って環境を守ってほしい。

でも、そもそもAIを活用するためのデータセンターって強力な冷却装置が必要で電力を異常に消費するんだよね。生成AIの脳みそ(GPU)は大量に高速計算するから発熱がすごいから。従来の空冷式(エアコン)では冷却はもぅ限界だ、と言われています。

ということで「液冷式(Liquid Cooling)」よばれる液体を利用した冷却装置が業界ですごくホットな話題になっています。なんか男心そそるよなぁ「液冷式」って。「やっぱ空冷式は古いよね、もぅ時代は液冷だよな」とか無駄に言いたくなるかっこよさです。

その液冷式の中でもSFみたいで今、一番かっこいいのが液浸冷却方式です。これ、ガチですごくて電気を通さない液体(フッ素系不活性液体やシリコンオイル)の中にマザーボードやGPUを漬けちゃって直接冷やすから液「浸」冷却と呼ばれています。ピンポイントで熱源を冷やせるから電力使用量が劇的に効率的になる液浸冷却方式システムの登場を心から応援したい。

本当に危険を感じるような最近の気温。AIだけじゃなくて社会全体が創意工夫して電力使用量の削減に取り組んでいかないといけないですね。

一筆啓上いたします。
「公園で打ち合わせできる社会を守りたい」

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野口 高志
【 倒産 → 再起 → M&Aを経て、建設業の伝統と未来をつなぐ『挑戦の二刀流』 】
▪️建設テックベンチャー 「ダックビル」|代表取締役CEO
(売上5億円 / 25名 / 資本金6千万円 / 創業9年目)と、
▪️大規模修繕工事大手「建装工業」|執行役員CDO
(売上620億円 / 850名/ 資本金3億円 / 120年の歴史)を兼務。
高い自己資本比率(ダックビル65%、建装工業60%)による安全な経営を推進。
盤石な財務基盤を背景に「現場と経営」・「伝統と未来」をつなぐ挑戦を続けています。

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